STALKER ストーリーについて
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↓ゲームの基となった、小説や映画です。
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↑「惑星ソラリス」などで有名なタルコフスキーの映画。
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↑原作
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↑没シナリオ
ここで、ゲームのストーリーを説明しておくと、
1986年に爆発を起こしたチェルノブイリ原子力発電所。この跡地で2006年に再び原因不明の大爆発が起きる。 この影響により半径30kmが放射能汚染の被害に遭う。
そして2012年。
汚染された跡地一帯は、放射能の影響によって突然変異をおこした生物の生息する「ゾーン」と呼ばれる危険地帯と化した。辛くも生き残った人々は、生活をするために原始的なビジネスを構築しはじめていく。生死に関わるような過酷な依頼を請け負い、その見返りとして多額の報酬を受け取り生計をたてていく「ストーカー」と呼ばれる人達がゾーン周辺で暮らし始めていた。
そんなある日の夜、滝のような雨が降りしきるゾーンの中を駆ける一台のトラックが落雷をうけて炎上。その中にたった一人の生存者、つまりあなたがいた。
プレイヤーは新米ストーカー"Marked One"となり、幾多の任務をこなしながら、原子力発電所の大爆発の謎、「ゾーン」の真の姿、そして自分がいったい何者なのかを解き明かしていくが…
登場人物
Marked One
主人公。謎のトラックによってどこかに向かっている最中、そのトラックが落雷に合い炎上。一人だけ奇跡的に助かった。腕に「S.T.A.L.K.E.R」という刺青が彫られており、『刺青入り』という意味である通称"Marked One"もここから来ている。
重度の記憶喪失で、自分が何者なのか、何故ゾーンにいるかを全く憶えていないが、PDAには「STRELOKを殺せ」の文字が。「Strelok」を探しているうちに、自分が何者なのかを思い出していくが…
Strelok
ゾーンの最深部に潜入し、生きて帰ってきたというストーカー。主人公は彼を探している。
Ghost
Strelokとともに行動していたストーカー。現在は行方不明。主人公はStrelokの情報を得る為にまず彼を探す事になる。
Fang
Strelokの仲間の一人。既に死亡している。
Doctor
Strelokの仲間の一人。
Sidorovich
非常線(Cordon)近辺の新米ストーカーキャンプに居るトレーダー。目覚めたばかりで右も左も解らない主人公に有益な情報を提供してくれる。
Barkeep
Barの店主であり、トレーダーでもある男。Duty派閥とつながりがある。
Guide
最初にゾーンに足を踏み入れたと言われている伝説のストーカー。金さえ払えばどこにでも案内してくれるという噂がある。
次に、映画のストーリーを紹介します。
ある地域で“何か”(隕石が墜落したとも言われる)が起こり、住民が多数犠牲になり、政府はそこを「ゾーン」と呼んで立ち入り禁止にした。しかし、ゾーンには願いが叶うという「部屋」があると噂され、厳重な警備をかいくぐって希望者を「ゾーン」に案内する「ストーカー」と呼ばれる人々がいた。
ある日、ストーカーの元に「科学者」と「作家」と名乗る二人の男性が、その「部屋」に連れて行ってくれと依頼する。だが、命がけで「ゾーン」に入った後も、予想のつかない謎の現象(乾燥室、肉挽き機)で命を落とす危険が待っている。その道行きの中、「ゾーン」とは何か、「部屋」とは何か、信仰とは何かを3人は論じ合う。
その果てに「部屋」に辿り着いた3人だが、科学者は部屋が何者かに悪用されるのを防ぐため、持参した小型爆弾で部屋ごと破壊しようとする。必死で止める作家とストーカーだが、ストーカーは自分の役割に対して自暴自棄になり、作家も疑心暗鬼で「ここは願いを叶える部屋なんかじゃない、その人の心の深奥の最も醜い欲望を物質化するだけの部屋に過ぎない」と喝破する。結局、誰一人「部屋」に入ろうとはしなかった。
生きて帰ってきたストーカーを優しく迎え入れる妻。ストーカーは疲れ切り、再び絶望を口にする。そして足の不自由な娘に、ある変化が起きる・・・。
映画の中で、主人公とは別のストーカーのヤマアラシが、弟をゾーンに案内している途中にその弟を事故で亡くし、ヤマアラシは弟を返してほしいという願いを持ってゾーンの部屋に入り、なぜか金持ちになってしまって、自殺したというエピソードが語られている。
この願望機とやら。当然の如く、ゲームにも絡んできます。
モノリス (Monolith)
ゾーンの最深部にあるという。訪れた者の、心の底にある願いをかなえてくれる願望機。願いをかなえるたびにゾーンが広がっていくと噂される。
さてさて。
このゲームのエンディングは、全部で七つあるようです。
五つのノーマルエンド。
別ルートのエンド。
真エンド。
五つのノーマルエンドは、願望機に何を願うかで分かれるようですが、
何を願うかは、これまでのゲームでの行動で決まるようです。
http://fpsunknown.com/archives/2008/08/entry_926.htmlより
『願望機』に登場したエピソードを一つ紹介しておく。
ヤマアラシというストーカーが居た。彼はストーカーとして確かな腕前の持ち主で、ゾーンへと進入しても必ず生還する手練れである。ある日、ヤマアラシは弟と一緒にゾーンへと出かけた。しかし、帰ってきたのはヤマアラシ一人だけだった。ゾーンでなにがあったのかは本人以外は誰も知らない。彼はしばらくしてゾーンのあそこを目指すといって出かけた。その後、彼は無事に帰宅し、大金持ちになった。その二週間後に彼は首を吊って死んだ。
ヤマアラシの自殺原因について、こう推察した者が居る。ヤマアラシは弟が亡くなってしまったことに責任を感じ、弟を生き返らせる為にあそこを目指した。そして、うまく到着することが出来た。だが、ヤマアラシは願望機に弟を生き返らせて欲しいと頼んだが、叶ってしまったのは大金持ちになる願いだった。ヤマアラシは自分自身の人間性に絶望し、自殺を選んだのではないかと。
ここで注目してほしいのは願望機の仕様。STALKERをプレイ済みの方はご存知だろうが、STALKERの願望機はマークドワンが口にした願いを叶えている。一方『願望機』に登場する願望機は建前を完全に無視して、本人の心の奥底に眠る本物の願望を投影する違いがある。
ただし、マークドワンが口にする願い事とはこれまでプレイヤーが歩んできたプロセスから決定された結果であり、こちらもある意味では本性を投影する能力が働いていると言えよう。STALKERの願望機で面白い点は確かに願い事を叶えてくれるものの、人間の常識から外れた叶え方をしている点である。どれも皮肉が効いていて実に痛快だ。
・I want to be a rich.
「お金持ちになりたい」頭上から金貨が降り注いできた。マークドワンはその光景にうっとりとする。金貨は見る見るうちに増え、最後はそれに押しつぶされてしまう。しかし、マークドワンが金貨だと思っていた物はただのナット。他人から見れば、すべてガラクタに過ぎない。価値観や感覚は人それぞれ。いまならゴミ屋敷の主の気持ちも理解できるような気がする。
・I want the zone to disappear.
「ゾーンが消滅してほしい」目の前には美しい草原の風景が広がる。しかし、なにかおかしい。目を開けようとしても、白目を剥いたままのマークドワン。そう、彼の感覚は遮断されてしまった。これでもうZoneを見なくて済む。
・I want to immortality.
「不死になりたい」マークドワンの体は未知の物質に覆われていき、最後は彫像のようになった。これならば決して死なない。文字通り、彼は不死の存在へと変わった。でも、死ぬという感覚とはそもそもなに?
・ I want to rule the world.
「私がこの世界を支配する」願望機に肉体を吸われるマークドワン。これで彼は願望機となった。ゾーンはもはや自分の支配下だ。
・Humanity is corrupt, mankind must be controlled.
「堕落した人類は統制されるべき」次々と終末世界の光景が浮かび上がり、堕落した人々が現れる。もしかして、マークドワンも堕落した人間の一部ではないか。ならば、統制された方がいい。暗幕。
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