モーテル
![]() | モーテル (2008/05/21) ルーク・ウィルソンフランク・ホエーリー 商品詳細を見る |
内容紹介
“死”を撮影する殺人モーテル。次の獲物はワタシたち…
【ストーリー】
車が故障し、やむなく人里離れたモーテルで一夜を明かすことになった デビッドとエイミー。部屋に入り、ふとテレビの上のビデオテープに目を留めたデビッドは、何気なくそれを再生してみると、何と映し出されたのはリアルな殺人が行われている衝撃的な映像だた。 やがて彼は、観ているうちにふとある事実に気づく。それは、まさに今、自分たちが泊まっているこの部屋で撮影されているということに!いったい誰が?何のために!? 今も回り続けるカメラを発見し、自分たちがそこから逃げなければ次の被害者になることを確信する。すべてを見張られている中、二人はこの密室から脱出することができるのか!!
最近に観た、この系統の映画の中では、一番楽しめました。
『カタコンベ』『THEM ゼム 正体不明』『ホステル』──。
この映画は『カタコンベ』『THEM ゼム 正体不明』とは違い、
襲撃者側の目線も、たまに挿入されます。
その目的も、まあ、あらすじを読んだ段階で想像はつきます。
それでもなお、飽きさせることのない演出でした。

部屋で流される、前の被害者たちのビデオを見て、隠し通路を発見したり、
警察に電話をかけるため、作戦を立てたり、
こういう、生き残るために頭脳を駆使し、積極的に行動しようとする主人公は、
ものすごく感情移入してしまい、どうにかこうにか生き残ってほしいと願うようになります。
ギャーギャー言ってるだけでは、意外と恐怖感は伝わってきません。
登場人物と観客の間に、ちょっとした溝ができちゃうんですよね。
その点、震え上がりながらも、頑張る姿は、
その作戦が成功することを本気で祈りますし、
その作戦や希望が無残に打ち砕かれた時には、ショッキングな気持ちになります。

敵の目的については、宣伝によっては、明かしてしまってる場合もあります。
まあ、これはすぐ想像つくことですからね。
監視カメラ・“死の”ビデオ・密室
宿泊料、イノチ。“最悪の一夜”は“人生最期の一夜”へと変貌する…
本物の殺人を記録し、裏社会で売られていると噂される“スナッフ・フィルム”。その撮影現場の恐怖を描くスリラー。ケイト・ベッキンセールが殺人鬼の影に怯える妻役を熱演。
近々離婚するデビッドとエイミーの夫婦は、夜の田舎道で車が故障し、モーテルに泊まる。部屋にあったビデオを再生すると、同じ室内で撮られた殺人場面が映し出された。彼らは隠しカメラを発見し、慌てて逃走を図る。

事件を通して、夫婦の絆の再生をしっかり描いてる点も評価できます。
人間が描けていれば、それだけ恐怖は深まります。
敵も、動機はハッキリしているし、ただの人間だってこともハッキリ映ってる。
それでも、怖い。
映画の全体的なイメージとして、ヒッチコックの『サイコ』を意識しているのが、
ハッキリと伝わってきました。
映画として、あれほどの衝撃はないものの、淡々とした恐怖が心地良かったです。

似たタイトル『ホステル』は、描写がグロく、俺はもうほとんど直視できなかったのですが、
(恐怖というよりは、生理的嫌悪感を覚えました。
トラウマになるようなシーンもあり、見たことを後悔した映画でした)
この『モーテル』ではグロい描写などはなく、心理的な恐怖を追及しています。
そういう意味では、ホラーというより、スリラーですね。
映画的な表現も上手で、
まず最初に男が車でモーテルに現れるのですが、
登場人物たちも、彼が普通の人か、敵の一味か分からない。
それでも必死で助けを求めると、男の背後に敵の姿が。
危険を知らせようとしていると、男は敵に肩を叩かれ、ビデオを渡される。
男は、ビデオを買い取る客だったらしい。
その後、後半にパトカーで警官が現れるのですが、
観客としては、この警官も、信用していいのか疑わしくなってくるわけです。
また、一度敵を倒したが死んでおらず、再び襲いかかってきたりするので、
次に敵を倒した時も、不安になったりします。
そして驚いたのが、この映画の尺の短さ。
なんと、エンドクレジットを除けば、たったの80分。
見ている時には、もっと長いような気がしていました。
これは、ホラーが苦手な一般の方も普通に見れますし、
緊張が途切れず楽しめますので、時間も短いですし、
一度は見てみることをお勧めします。
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