蒼穹のファフナー 名場面集
アニメ『蒼穹のファフナー』は、ものすごく、もったいない作品です。
どういうことかと言いますと、前半と後半で、面白さが全く違います。
実は、前半部分の脚本は、山野辺一記という人が担当しているのですが、
中盤からは、その人と沖方丁との共同脚本になります。
そこから、急に話のテンポも会話の切れも良くなってきて、
脚本の担当が沖方丁だけになってからは、非常に面白くなります。
詳しくはコチラ
放映されている頃には、よくブログなどでこの点が指摘され、
山野辺さんは可哀そうなくらい批難されてました。
でも、やっぱり初めから沖方さんにやらせてれば、と思ってしまうのも当然です。
何しろ、後にスペシャルで、本編シリーズの前日譚である、
『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』が放映されましたが、
脚本は全部、沖方丁が担当していて、
これはもう、文句なく面白かったですからね。

それから、電撃文庫からは沖方丁が書いた小説も出て、
だいたいテレビシリーズの1~6話くらいまでの内容なんですが、
これがもう、テレビシリーズとは比べ物にならない面白さ。
テレビシリーズも、脚本が変わってからは、完全に生まれ変わってました。
キャラの動かし方も上手くなって、何より面白くなった。
特に、20話くらいから24話までは秀逸で、
怒涛の勢いで人が死ぬものだから、
エヴァや最終兵器彼女のように破滅的なラストを迎えるのかと思いきや、
希望の描き方が上手く、心を揺さぶられます。
最終回は少し時間が足りなかったのか、物足りなかったですが……。

↑各キャラの動かし方が上手くなった。イコール、人間ドラマが面白くなった。
今回は、このアニメの名シーンを、幾つか挙げてみたいと思います。
忘れられなくなりそうなセリフなんかが、このアニメの後半は多発します。
まあ、話の流れを知らないと感動できないようなシーンが多いのですが。。

「ちょいと羽を伸ばしてくるわ」
第13話 「侵蝕 ~フェストゥム~」
指揮者という立場から、
危険な場所にいる主人公への救援を許可できない父親・文彦に代わり、
休暇中という形で勝手に行動しようとする溝口。
それでも止めようとする文彦に、溝口は、
「お前の上官だった人から命令を受けてるんだぜ」
「上官だと?」
「お前と一騎のことを頼むとな。
真壁紅音っていう、日本自衛軍(長い肩書き)エースパイロット様直々の御命令なんだよ」
と答える。
真壁紅音は、主人公の母、つまり文彦の妻で、
昔、文彦をかばってフェストゥムに同化された人です。

「会話は、自分が自分であり、他人が他人であることの証拠だよ」
第15話 「記憶 ~さけび~」

「家に帰っていいか?原稿の〆切があるんだ」
第15話 「記憶 ~さけび~」
カッコよすぎる父親像。
島の漫画家で、その漫画は、実の息子・衛が大ファン。
ただし、衛は、この段階では、まだ作者が父親だとは知らない。

「たぶん、帰るって言うより、これから行かないといけない場所なんです」
第15話 「記憶 ~さけび~」

「ああ、死なねぇよ。約束する」
第20話 「燈火 ~ともしび~」

第20話 「燈火 ~ともしび~」
死者を弔う祭の話なのですが、エンドクレジットの映像がいつものものではなく、
祭の儀式である灯篭流しの映像が流れます。
目を凝らして名前を読むと、全員、ちゃんと誰のことか分かります。
「この島では死んだ者のことを誰も忘れないんだな」

「強くなってやるよ」
第21話 「咲良 ~みらい~」
この辺りから、剣司がカッコよくなってくる。
最初はホントに脇役で、しかも残念なほどに臆病で傲慢だった奴ですが、
なんと最後には、ほんの少し生き残ったパイロットの一人として出撃し、
(全部で十人ほどいたパイロットも、最後には四人しか残っていない)
しかも敵の親玉的存在に、最初の傷を負わせます。
このシーンは、仲良し脇役三人組の関係性が徐々に変化していくあたりです。
ここに偶然に居合わせた残りの一人、衛(まもる)は、
その名前の通り、大切な二人の仲間のため命を懸け、死んでしまう。
死の直前に脳裏によぎるのは、この時の二人。

「それが、一番大切な人たちと一緒にいられる、幸福な時間?」
第22話 「守護 ~ちから~」
仲間と共に闘うため、
18時間しか生きられない環境に身を投じることを決意する総士。
まさに名場面。
一部のファンの間で、ようやくエンディングの衣装が出てくると騒がれたが、
この後、話は思わぬ展開へ。

「生きて帰るって……約束……」
第23話 「劫掠 ~おとり~」
ずっと巻いていたハチマキの意味が判明する。
約束は果たせなかったが、違う形で、その想いは残った。

「なぜ紅音の名を使った」
「それが最適の方法だったからだ。
いや、お前に会いたかったからかもしれない。
そう、お前に伝えたかったからだ。
ありがとう、文彦。一騎を育ててくれて」
第24話 「対話 ~ミール~」
紅音と同化したフェストゥムが、文彦の前に現れる。
紅音は、今もフェストゥムの中で響鳴しており、会話を続けている。
このシーンは、本気で泣くかと思いました。

「生きて帰ってきたら──母さんと、呼んでいいか」
第24話 「対話 ~ミール~」

「それが戦いの痛みだ。存在することの苦しみだ。いなくなることへの恐怖だ!」
第26話 「蒼穹 ~そら~」

「私、ここにいたい。ここにいたいよ」
第26話 「蒼穹 ~そら~」
ずっと澄まし顔だった乙姫の顔が、初めて崩れる。
激しい感情で泣き崩れるその姿に、強く心打たれた。
ここからは、RIGHT OF LEFTのシーンです。

「すごい──俺が走れる!こんなに速く──全然、息が苦しくならない!」
生まれつき心臓に病を持つ僚の嬉しさが溢れ、胸を打たれました。

飼い犬に毒の入った餌を差し出す僚。
犬はしばらく僚を眺め、口をつけようとするが、ギリギリで僚は止める。
「お前、分かってて食おうとしたろ!……馬鹿野郎」

僚たちの戦いの日々を、
映像と僚の独白、そして挿入歌『果て無きモノローグ』で淡々と描いていくシーン。
次々と犠牲になっていく仲間。
病室で、次々と仲間が消えていくシーンは怖く悲しかったです。

ここはもう涙なしじゃ見られませんでしたよ、ええ。
他にも、いっぱいあるんですがね。
「いるんだな、ここに」
とか
「お前たちの痛み、忘れはしない」
とか。
でも、挙げだしたらきりがないんですよ。
とりあえず、今回はここまでってことで。
応援クリック、できたらお願いできますでしょうか。

どういうことかと言いますと、前半と後半で、面白さが全く違います。
実は、前半部分の脚本は、山野辺一記という人が担当しているのですが、
中盤からは、その人と沖方丁との共同脚本になります。
そこから、急に話のテンポも会話の切れも良くなってきて、
脚本の担当が沖方丁だけになってからは、非常に面白くなります。
詳しくはコチラ
放映されている頃には、よくブログなどでこの点が指摘され、
山野辺さんは可哀そうなくらい批難されてました。
でも、やっぱり初めから沖方さんにやらせてれば、と思ってしまうのも当然です。
何しろ、後にスペシャルで、本編シリーズの前日譚である、
『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』が放映されましたが、
脚本は全部、沖方丁が担当していて、
これはもう、文句なく面白かったですからね。

それから、電撃文庫からは沖方丁が書いた小説も出て、
だいたいテレビシリーズの1~6話くらいまでの内容なんですが、
これがもう、テレビシリーズとは比べ物にならない面白さ。
テレビシリーズも、脚本が変わってからは、完全に生まれ変わってました。
キャラの動かし方も上手くなって、何より面白くなった。
特に、20話くらいから24話までは秀逸で、
怒涛の勢いで人が死ぬものだから、
エヴァや最終兵器彼女のように破滅的なラストを迎えるのかと思いきや、
希望の描き方が上手く、心を揺さぶられます。
最終回は少し時間が足りなかったのか、物足りなかったですが……。

↑各キャラの動かし方が上手くなった。イコール、人間ドラマが面白くなった。
今回は、このアニメの名シーンを、幾つか挙げてみたいと思います。
忘れられなくなりそうなセリフなんかが、このアニメの後半は多発します。
まあ、話の流れを知らないと感動できないようなシーンが多いのですが。。

「ちょいと羽を伸ばしてくるわ」
第13話 「侵蝕 ~フェストゥム~」
指揮者という立場から、
危険な場所にいる主人公への救援を許可できない父親・文彦に代わり、
休暇中という形で勝手に行動しようとする溝口。
それでも止めようとする文彦に、溝口は、
「お前の上官だった人から命令を受けてるんだぜ」
「上官だと?」
「お前と一騎のことを頼むとな。
真壁紅音っていう、日本自衛軍(長い肩書き)エースパイロット様直々の御命令なんだよ」
と答える。
真壁紅音は、主人公の母、つまり文彦の妻で、
昔、文彦をかばってフェストゥムに同化された人です。

「会話は、自分が自分であり、他人が他人であることの証拠だよ」
第15話 「記憶 ~さけび~」

「家に帰っていいか?原稿の〆切があるんだ」
第15話 「記憶 ~さけび~」
カッコよすぎる父親像。
島の漫画家で、その漫画は、実の息子・衛が大ファン。
ただし、衛は、この段階では、まだ作者が父親だとは知らない。

「たぶん、帰るって言うより、これから行かないといけない場所なんです」
第15話 「記憶 ~さけび~」

「ああ、死なねぇよ。約束する」
第20話 「燈火 ~ともしび~」

第20話 「燈火 ~ともしび~」
死者を弔う祭の話なのですが、エンドクレジットの映像がいつものものではなく、
祭の儀式である灯篭流しの映像が流れます。
目を凝らして名前を読むと、全員、ちゃんと誰のことか分かります。
「この島では死んだ者のことを誰も忘れないんだな」

「強くなってやるよ」
第21話 「咲良 ~みらい~」
この辺りから、剣司がカッコよくなってくる。
最初はホントに脇役で、しかも残念なほどに臆病で傲慢だった奴ですが、
なんと最後には、ほんの少し生き残ったパイロットの一人として出撃し、
(全部で十人ほどいたパイロットも、最後には四人しか残っていない)
しかも敵の親玉的存在に、最初の傷を負わせます。
このシーンは、仲良し脇役三人組の関係性が徐々に変化していくあたりです。
ここに偶然に居合わせた残りの一人、衛(まもる)は、
その名前の通り、大切な二人の仲間のため命を懸け、死んでしまう。
死の直前に脳裏によぎるのは、この時の二人。

「それが、一番大切な人たちと一緒にいられる、幸福な時間?」
第22話 「守護 ~ちから~」
仲間と共に闘うため、
18時間しか生きられない環境に身を投じることを決意する総士。
まさに名場面。
一部のファンの間で、ようやくエンディングの衣装が出てくると騒がれたが、
この後、話は思わぬ展開へ。

「生きて帰るって……約束……」
第23話 「劫掠 ~おとり~」
ずっと巻いていたハチマキの意味が判明する。
約束は果たせなかったが、違う形で、その想いは残った。

「なぜ紅音の名を使った」
「それが最適の方法だったからだ。
いや、お前に会いたかったからかもしれない。
そう、お前に伝えたかったからだ。
ありがとう、文彦。一騎を育ててくれて」
第24話 「対話 ~ミール~」
紅音と同化したフェストゥムが、文彦の前に現れる。
紅音は、今もフェストゥムの中で響鳴しており、会話を続けている。
このシーンは、本気で泣くかと思いました。

「生きて帰ってきたら──母さんと、呼んでいいか」
第24話 「対話 ~ミール~」

「それが戦いの痛みだ。存在することの苦しみだ。いなくなることへの恐怖だ!」
第26話 「蒼穹 ~そら~」

「私、ここにいたい。ここにいたいよ」
第26話 「蒼穹 ~そら~」
ずっと澄まし顔だった乙姫の顔が、初めて崩れる。
激しい感情で泣き崩れるその姿に、強く心打たれた。
ここからは、RIGHT OF LEFTのシーンです。

「すごい──俺が走れる!こんなに速く──全然、息が苦しくならない!」
生まれつき心臓に病を持つ僚の嬉しさが溢れ、胸を打たれました。

飼い犬に毒の入った餌を差し出す僚。
犬はしばらく僚を眺め、口をつけようとするが、ギリギリで僚は止める。
「お前、分かってて食おうとしたろ!……馬鹿野郎」

僚たちの戦いの日々を、
映像と僚の独白、そして挿入歌『果て無きモノローグ』で淡々と描いていくシーン。
次々と犠牲になっていく仲間。
病室で、次々と仲間が消えていくシーンは怖く悲しかったです。

ここはもう涙なしじゃ見られませんでしたよ、ええ。
他にも、いっぱいあるんですがね。
「いるんだな、ここに」
とか
「お前たちの痛み、忘れはしない」
とか。
でも、挙げだしたらきりがないんですよ。
とりあえず、今回はここまでってことで。
応援クリック、できたらお願いできますでしょうか。



コメントの投稿
悩んだがせっかくなのでwww
イイコトせっかく書いてるのに
誤字多すぎてワロタwww
脚本
沖方さん→冲方さん
(おきかたって誰?www)
主人公の父親
文彦→史彦
(立木さんwww)
補足
RIGHT OF LEFTの主人公の病は
心臓ではなく肝臓ですよwww
こんなに笑ったの久しぶりですわwww