ダニー&アレックスの映画について
ダニー・ボイル監督と、アレックス・ガーランド脚本家。
この二人は、よくタッグを組み、『ザ・ビーチ』『28日後...』『サンシャイン2057』を撮っています。
俺は、特に後者二つはかなり好きなのですが、
よく一般的に言われる評価は、
どれも後半で話が変わりすぎる、というものです。
前半は、どれもなかなか評価が安定していて、面白いと言う人が多いです。
『28日後...』は、前半はよくあるゾンビもので、エンターテイメント性もそこそこあり、
大衆向けのような作りです。
『サンシャイン2057』も、前半は、『アルマゲドン』のようなジャンルで、
宇宙ものとして、よく出来た展開です。
俺は、むしろ後半の展開も大好きなのですが、一般的には、どれも評価が悪かったりします。
『28日後...』では、ゾンビの群れから保護してくれていた軍と激突する展開になり、
『サンシャイン2057』では、まるで殺人鬼スリラーのようなB級的展開になります。
それは外見上の話で、物語は、人間の本質について、深いテーマに掘り下げられていきます。
実は、このように、
エンターテイメント性の高い前半から一転して、哲学的な物語へと移行していくという
映画の作りは、ダニー&アレックスの二人が、好きだと公言している映画の影響だと思われます。
それは、名作『地獄の黙示録』です。
この映画も、前半はベトナム映画をアクション満載で見せ、
もちろん意味深い内容も含みつつ、
単に愉しみたい観客にも高いエンターテイメント性を提供できる作りでしたが、
後半に入ると、物語は一気に神話的・寓話的になっていきます。
『28日後...』や『サンシャイン2057』のDVD特典の音声解説で、二人は大好きな映画だといっています。
この『地獄の黙示録』に影響を受けて、
カーツ大佐風の男を、すべての作品に出しているとも述べていました。
『28日後...』の軍のリーダーや、『サンシャイン2057』のイカロス1号の船長ですね。
『サンシャイン2057』ではピンバッカーは一人で行動する男ですが、
『ザ・ビーチ』『28日後...』では、それぞれ、あるコミューンの指導者です。
まさに、カーツ大佐ですね。
少し尋常ではない、他の人間とは一線を画した者。
まるで父親のような、その相手と向き合い、対立することになる主人公。
確かに、構図が似ています。
そういった背景を理解した上で、この二人の作品を鑑賞すれば、
また違った見方が出来て、楽しめるかもしれませんよ。
ただ、俺は『サンシャイン2057』は大好きですし、
『28日後...』もそこそこ好きですが、
『地獄の黙示録』のように、その試みが上手くいっているとまでは思いません。
興味のある方は、見比べてみてください。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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この二人は、よくタッグを組み、『ザ・ビーチ』『28日後...』『サンシャイン2057』を撮っています。
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よく一般的に言われる評価は、
どれも後半で話が変わりすぎる、というものです。
前半は、どれもなかなか評価が安定していて、面白いと言う人が多いです。
『28日後...』は、前半はよくあるゾンビもので、エンターテイメント性もそこそこあり、
大衆向けのような作りです。
『サンシャイン2057』も、前半は、『アルマゲドン』のようなジャンルで、
宇宙ものとして、よく出来た展開です。
俺は、むしろ後半の展開も大好きなのですが、一般的には、どれも評価が悪かったりします。
『28日後...』では、ゾンビの群れから保護してくれていた軍と激突する展開になり、
『サンシャイン2057』では、まるで殺人鬼スリラーのようなB級的展開になります。
それは外見上の話で、物語は、人間の本質について、深いテーマに掘り下げられていきます。
実は、このように、
エンターテイメント性の高い前半から一転して、哲学的な物語へと移行していくという
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この映画も、前半はベトナム映画をアクション満載で見せ、
もちろん意味深い内容も含みつつ、
単に愉しみたい観客にも高いエンターテイメント性を提供できる作りでしたが、
後半に入ると、物語は一気に神話的・寓話的になっていきます。
『28日後...』や『サンシャイン2057』のDVD特典の音声解説で、二人は大好きな映画だといっています。
この『地獄の黙示録』に影響を受けて、
カーツ大佐風の男を、すべての作品に出しているとも述べていました。
『28日後...』の軍のリーダーや、『サンシャイン2057』のイカロス1号の船長ですね。
『サンシャイン2057』ではピンバッカーは一人で行動する男ですが、
『ザ・ビーチ』『28日後...』では、それぞれ、あるコミューンの指導者です。
まさに、カーツ大佐ですね。
少し尋常ではない、他の人間とは一線を画した者。
まるで父親のような、その相手と向き合い、対立することになる主人公。
確かに、構図が似ています。
そういった背景を理解した上で、この二人の作品を鑑賞すれば、
また違った見方が出来て、楽しめるかもしれませんよ。
ただ、俺は『サンシャイン2057』は大好きですし、
『28日後...』もそこそこ好きですが、
『地獄の黙示録』のように、その試みが上手くいっているとまでは思いません。
興味のある方は、見比べてみてください。
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