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ドラえもん のび太と翼の勇者たち

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この映画は、最終的に残念な出来となってしまっていますが、
俺が考えるに、藤子先生が他界されてからの作品の中では、
一番、素材が良いと思います。

映画としての完成度は、断然、ワンニャン時空伝の方が上ですが、
この映画は、重厚な音楽と映像による雰囲気の統一性と、
何より、世界観の存在感において、比較的、良く出来ています。


舞台となるのはバードピア。
鳥だけの楽園という、ありえないような世界ですが、
ちゃんとドラ世界にマッチした誕生の秘密があり、
カラス警備隊、渡り鳥パトロール隊、内閣総理大臣、環境長官など、
ちゃんとした役職が存在していて、その役割設定もしっかりしています。

前半は、バードピアにおける政治の中での、
カラス警備隊のジーグリード長官と、
その補佐、渡り鳥パトロール隊隊長のバビロンらの、
フェニキアという力を巡った陰謀といったストーリーなので、
自然と世界観がしっかりしたのでしょう。


細かいセリフで、ジーグリード長官の、
「ホウ博士は、私がまだ師と仰いでいた時から、」
という言葉があったりなど、さらっと人物の関係を見せていて、深みがあります。

また、ジーグリード長官が撃たれた時の上司は勇者イカロスで、
イカロスは、その時の責任を取って、自ら檻に閉じこもっています。


勇者イカロスは、なぜ伝説の勇者と呼ばれるのかという疑問もありますが、
それは作中に、推測を促すヒントがあると思います。
誰も頂上に到達したことのないトマリギ。
その頂上に、スモークベルトを抜け、唯一辿り着いた男イカロス。
それが、勇者たる所以ではないでしょうか。

これは、トマリギのスモークベルトの真下に羽根を突き刺すのがゴールである、
イカロスレースの名称からも、読み取れます。


このように世界観が比較的しっかりしている今作ですが、
もちろん、苦言を呈すれば、山のようにあります。


まず、イカロスレース、あれ完全にスターウォーズ・エピソード1のパクリですからね。
それは、やっちゃいけませんよ。

ただ、あのレースで、グースケは優勝したにもかかわらず、
バビロン隊長によって、失格とされます。
これは、ジーグリード長官による、
グースケの義理父である環境長官への重圧であったりするのですが、
「自分の翼で飛べない者が」と笑うジーグリードも、
自分の翼を人間に撃ち抜かれて飛べないわけですよね。

翼が無事なのに飛ぶことも出来ないグースケへの苛立ちをも感じれるのですが、
そういったことに対して、映画の中でもっと言及しても良かったのではないかと思います。


あと、やっぱり、フェニキアの力の正体ですよね。
あれが判明するあたりから、一気につまらなくなる。

そもそも、この映画のテーマは、「自分の羽で飛ぶこと」だと思います。

それは、言葉通りの意味でなくても、「自分の力で」という意味にも取れます。

自分の羽で自由に空を飛ぶこと。

それは、のび太のファンタジックな願望であり、
幼い頃に植えつけられた恐怖心と闘う、グースケの切実な欲求であり、
勇者イカロスによって体現される憧れであり、
人間に羽を撃ちぬかれたジーグリード長官の憎悪でもあるわけです。

それらを綺麗に収束する結末を考えず、
安直に怪物退治に逃げてしまったのは、やはり残念です。

終盤は、
せっかくの世界観や、ジーグリード長官・勇者イカロスたちのキャラを活かさず、
無意味なストーリーが流れていくだけです。

この映画は、最後までジーグリード長官をメインに据えておくべきだったと思います。
フェニキアの力を、もっと面白いものに変えれば、それも可能ですよね。


ちなみに、透き通った青空を思わせる綺麗な主題歌は、実は大好きです。
昔の、武田鉄矢の歌なんかがやっぱり好きですが、
最近の映画の雰囲気にマッチするとは思えないですしね。


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テーマ : 見たアニメの感想 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

どらどらどら~♪

こんばんは。
昨日はほったらかしでした。m(__)m
(昨日の分は明け方に応援させていただきました)

ドラえもんいいですよね。
そしてとても深い言葉が書かれており、読み込んでしまいました。
ありがとうございました。

No title

深い言葉!?

書いてありましたっけ……笑

No title

照れないで♪

No title

ワンニャン時空伝の方が無理やり感動させようさせようとして何度ももしもしかめよ~♪の歌を無駄に多用していて出来は悪い。それにのびたが勝手に昔の地球で犬たちを進化させたのは大問題。
イカロスというのはもともとギリシャ神話の翼の生えた鳥人間です。
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