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Cloverfield/クローバーフィールド HAKAISHA

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディションクローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション
(2008/09/05)
不明

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タイトルすら未公開で、謎のプロモーション映像だけが流れ、噂だけが飛び交っていた、
TVドラマ『LOST』のJ・J・エイブラムス製作による映画がついに公開されました。
タイトルは『Cloverfield』。日本題は『クローバーフィールド HAKAISHA』になるそうです。
これは、なかなか面白かったです。
一部、ネタバレ要素を含みます。

完全にネタバレの感想はコチラです。

映画ラスト8分の動画・怪物画像はコチラです
(すぐ削除される可能性あり)


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「ロバート・ホーキンズだ。約7時間前、“何か”が街を攻撃した」
「これを見つけたなら、あなたの方が僕より知ってるはず……」


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「まだ撮ってる?」
「ああ……人々は知りたがるはずだ。なぜ滅んだのかを」


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手持ちカメラで撮影されているという設定を最大限に生かしていたと思います。
あれを計算づくで撮影するのは、非常に困難だったのではないかと感心しました。
衝撃による手振れや、走る主人公たちの映像、転んで見上げる映像、
すべてが、スタッフの苦労によって、とてもリアルな仕上がりになっていました。

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この映画はyoutube世代に大当たりしたらしく、
登場第一週に4100万ドルを稼ぎ、
1月中の売り上げとして米映画興行収入史上最高を記録したそうです。

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怪獣が何で、人類との戦いがどうなっているのかにはこだわらず、
巻き込まれた一般市民たちの混乱とサバイバルに全てを割いていました。
それを気に入るかどうかが、評価の一つの分かれ目でしょう。
詳しくは、また述べます。

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ビデオが、かつて恋人と遊園地でデートした時のテープの上から録画していて、
時々前の映像が残っていて映るというのがリアルであり、様々な感情を呼び起こすものでした。
こういった、ビデオカメラでの撮影という設定ならではの面白味もあり、
色々な設定を吟味して、ちゃんと考えてあるなと感じました。

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軍と怪物との戦闘も迫力があり、低予算映画だとは意識させられませんでした。
破壊された街並み、怪物の襲撃、軍の反撃、巻き込まれる市民。
それをホームビデオカメラで収めることで、すごくリアルな映像を生んでいます。

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この映画は、珍しい一品として、なかなかオススメです。
ただ、当然手ブレなども再現されているので、
劇場などで見ると、乗り物酔いみたいになるかもしれません。
実際、眩暈や吐き気に襲われた観客が続発しているらしく、
中には警告文を張り出している劇場もあるそうで、
映画館に行くのは、それなりの勇気を伴いそうです。
乗り物酔いしやすい人は、デートでの映画館行きは避けたほうが無難かも?

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怪物の正体や目的、その全貌、襲撃方法は謎のままです
これは好みが分かれるとは思いますが、
普通の映画がたいてい“神の視点”で撮られているのに対し、
この映画では徹底して、一つのカメラの視点、
つまりは一人の市民の視点に限られているので、
その市民が得た情報を観客は得るのと同じように、
その市民が知り得なかった情報は、観客も知り得ないのです


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ラストも同じで、どうなったのかはハッキリ分かりません。
明確な結末の用意された映画に慣れた観客は、大いに戸惑うラストでしょう。
すべては一市民の物語であり、
一つのビデオテープに収められただけの現実なのです。


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この映画は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と似ていますが、出来はより素晴らしいと思います。
すべての映像がリアルで、まるで主人公の身体に乗り移って事態を見ているような、
あるいは本当に誰かのホームビデオカメラの映像を見ているような、

そんな気分になります。

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「どうやって撮影したのかしら。すごく目が痛くなった」と語る観客や、
「カメラがあっちこっち行くから映像が追いにくい。でもそこがいいところだ」と語る観客も。
さらには、「もっと怪獣を見せて」「短すぎる」という声もあるようです。
ただ映画の長さは、観客の目の疲れを考えれば、これ以上長くはできなかったのではないかと思います。
怪獣の姿があまり映らないのも、上に記したのと同じで、
あくまで一市民が目撃しただけのものが映るので、これは好みの問題でしょう。

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色々書きましたが、個人的には結構オススメなので、
酔いやすい人は、DVDなどを待ってでも、一度は見てみるのをオススメします。
スッキリしないところも多いのですが、
そういうのが苦手な方は、割り切って見るしかない映画だと思います。


ストーリー&解説:ニューヨークのとある高級アパート。東京への転属が決まったロブのためにサプライズ・パーティが開かれている。そんな中、突然、とてつもない爆音が響き渡る。表を見ると、外では大爆発が起きている。そこに何かが飛んでくる…近くのビルに激突し、地面に落下したのは自由の女神の頭だった…。―コードネーム“Cloverfield”と呼ばれるビデオ映像。かつてセントラル・パークと呼ばれた場所で見つかったものである。

『トランスフォーマー』全米公開時、突如謎の特報が流れて以来、そのほとんどが謎に包まれ、真偽不明のプロモーション映像をWEB上で小出しにしてきたため、映画ファンの間で憶測が飛び交った超話題作。大人気TVシリーズ「LOST」や『M:i:III』で世界中を魅了し、ハリウッドで今最も注目されているクリエイターJ.J.エイブラムスが仕掛けた本作。突如出現した未知の何物かに襲撃されるマンハッタン、パニックを起こす人々。全編に及ぶハンディ・カメラによるドキュメンタリーを思わせるリアルな映像と、最新の視覚効果の融合によって、観る者はまるで自分が登場人物の一人になったかのような錯覚を感じるはずだ。ちなみにサブタイトルの“HAKAISHA”は、エイブラムスのたっての要望なのだとか。(goo映画)




評価は☆大作☆です。

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