ゴジラ GODZILLA

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日本が世界に誇るキング・オブ・モンスター『ゴジラ』の映画化に、
ハリウッドが巨費をかけて挑んだ超大作。
フランスの核実験から誕生、マンハッタンに上陸したこのUSA版は、
戦闘機のミサイル追撃を素早くかわし、ビルの谷間を時速480キロで疾走、
戦闘ヘリめがけてジャンプもする。
またパワー・プレスを吐き、街を火の海にして、
地下に海中に動き回り、繁殖能力も旺盛だ。
ローランド・エメリッヒ監督はじめ「ID4」のスタッフが再結集して、
デジタル技術を駆使し、アクションにスピード感を出したのが特徴で、
ヘリに装着する特殊なスカイカムなど自在なカメラワークもダイナミックだ。
本家東宝の第1作や、
レイ・ハリーハウゼン特撮の『原子怪獣現わる』へのオマージュもあり、
コアなファンの間では賛否両論だが、日米文化比較の好材料でもある。(轟夕起夫)
allcinema解説
世界に誇る日本映画最大のキャラクター、
怪獣王ゴジラが「インデペンデンス・デイ」のスタッフによって、
ついにハリウッドで映画化された。
タヒチ沖で海難事故が続発する一方、パナマの丘陵地帯で巨大な足跡が発見される。
調査にあたった生物学者ニックは、
これが核実験の影響で誕生した新種の巨大生物ではないかと推測。
ジャマイカでは大きな爪痕を付けられた日本漁船が打ち上げられ、
生存者の老人はうわごとのように“ゴジラ”と呟き続ける。
そして長雨に曝されていたニューヨークへ突如、その生物は現れた。
だがニックや軍隊が駆けつけた時、すでにその生物--ゴジラは消えていた。
マンハッタン島のどこかに潜伏しているのは間違いない。
エサに釣られて再びその巨体を現したゴジラは
ヘリ部隊の追撃を逃れまたも姿を隠してしまった。
ニックはゴジラの体液からこの巨大生物が妊娠状態にある事を知る。
ゴジラはマンハッタンに巣を作ろうとしているのだ!
従来のデザインから大きく離れ生物的リアリティに溢れた造型が
観る前から賛否を巻き起こしていたが、そんな事は
この一本調子で見せ場に欠けるシナリオの前では些末な障害に過ぎなかった。
生存本能のまま行動するゴジラにはモンスターとしての凄みは無く、
NYの街を破壊するのはゴジラではなく無能な軍隊であり、
昔の恋人とよりを戻す主人公など
取って付けたような人間ドラマにも閉口せざるを得ない。
マジソン・スクエア・ガーデンで繰り広げられるベビーゴジラの群れと戦うシーンなど
「ジュラシック・パーク」の安易な焼き直しでしかないのだ。
保険調査員、実は仏諜報部員というジャン・レノの役どころなど
面白くなりそうな部分もなくはなかったが、概ねのところでこの作品は失敗している。
せっかくの題材をうまく活かしきれなかったスタッフには猛省を促したい。
ハリウッド版ゴジラ。
ゴジラと名乗らなければ、そこそこ気軽に楽しめる作品。
『ファイナルファンタジー』が、そこそこよくできたSF映画であるにも関わらず、
その名前が故に、ファイファンファンなどに叩かれたのと同じ理屈です。
エンターテイメントB級作品としては、見れる部類なのですが。。
作中人物のセリフに従って、「ゴッドジラ」と名付けた方が良かったかも笑
それじゃ、パチ物になってしまいますが。
どちらかというと、ジュラシックパーク4って感じなんですよね、この映画。笑
ゴジラは『ロストワールド』のティラノサウルスぽいし、
途中、完全にヴェロキラプトルぽい奴ら出てくるし笑
ただ、この映画のタイトルが『ゴジラ』である唯一の意味は、
作中で襲われる日本人が、「ゴジラ」と口走ることです。
つまり、その日本人が、この怪獣のことを、
映画で知ってる「ゴジラ」と呟いただけと捉えれば、あの怪獣はゴジラとは違うことになり、
そこまで叩かれる必要もなくなってくるのでは……。
さて、この間、久しぶりに友達とこの映画を見ていて、日米の違いが分かってきました。
アメリカって、実は、巨大怪獣を扱うのが苦手なのかもしれませんね。
基本的にリアル志向なのが原因かもしれません。
日本のゴジラなら、巨大怪獣は強硬で、鈍重。
動きは遅いため、どんどん攻撃をぶつけますが、全然、効き目がない。
ところがこの映画では、怪獣は素早く、しかも体温が低くて熱探知できないため、
もうミサイルやらロケットやらが全然、当たらない。
避けまくられます。
巨大怪獣との対決の盛り上げ方が、根本的に違うのですね。
日本の怪獣映画やらアニメやらを見慣れている友達は、
あまりに当たらない攻撃に、逆にイライラしていました。
当たるが効かない ―― そもそも避ける 。
この違いは、実は大きな物のようです。
また、怪獣が街を攻撃しないというのも、違和感があります。
この映画の怪獣は生存本能で動いているだけであって、特に破壊衝動があるわけではありません。
まあ、この辺りもリアル志向ですね。
街を破壊してるのは、ほとんど軍が外したミサイルとかでしたし笑
そりゃあのアホな市長も怒ります。笑
見た目も、完全に二本足の日本ゴジラと違い、元々が四本足から進化した感じのリアルな姿。
恐らくですが、アメリカは、一匹の巨大怪獣との戦いよりも、
複数の敏捷な小型との戦いの方が、描くのが上手いようです。
この映画も、途中から赤ん坊の群れが登場しますが、そこから、急にテンポが良くなったりします。
そもそもゴジラと名乗る映画に、あのような小型怪獣との戦いは必要ないのであって、
自分達でも巨大怪獣に関して自信がなかったのかもしれません。
中盤から後半にかけて、意外と長いですからね。小型と戦う密室劇が。
巨大怪獣と都市が戦う『ゴジラ』に、
数名の人間が密閉空間で小型怪獣の群れに襲われ、脱出を目指す物語は、
本来、必要ないですからね。
そう言えば、『クローバーフィールド』でも、多数の小型が登場しましたね。
ゲームでも、日本に比べて、ラスボスが巨大である確率が異常に低い。
日本のゲームを見慣れている人は、海外ゲームのラスボスを見て、
拍子抜けしていることが、結構、多いです。
最近では、友達が『Mass Effect』のラスボスに驚いていました。
敏捷なだけの、小さな奴でしたからね。
というわけで、ハリウッド版ゴジラが叩かれた背景には、
巨大怪獣に関する文化の違いがあったのかもしれません。
あと、この映画で気になったのは、どうしてジャン・レノを起用したのかという謎です。
もちろん、ジャン・レノに問題は全くありません。
相変わらずの存在感で、映画に独特の味を与えています。
が、この映画が『ゴジラ』であることを考えると、とてつもなく、その存在が謎です。
まず、ジャン・レノが、完全にこの映画の雰囲気を食っています。
試しに、この映画にジャン・レノが出てこなかった場合を考えてみてください。
まったく違う空気になっているところが容易に想像できます。
あれほどまでに癖のある俳優を、リメイク作というか、
移植作に登場させた意図は何だったのでしょう。
彼がいることで、後半は、完全に雰囲気というか空気が変わってしまいます。
まあ、一本の映画としては、それが隠し味となって、
独特の雰囲気を与えることに成功していますが。
あと関係ないですが、あのヒロインは酷い女でしたね。大怪獣でした。
とまあ色々語りましたが、俺は好きですよ笑
ちなみに、『ファイナルファンタジー』も好きです笑
その名前、使わなければいいのに、という映画とかって多いですよね。
最近も『トランスフォーマー』とか『ドラゴンボール』とか。
まあ、名前を使わなかったら、盗作になっちゃいますけど笑
余談ですが、カルピスサワーをカルピスとは認めません。絶対に。
そしてコンビニなんかで売られている、炭酸の入ったカシスオレンジを、
俺はカシスオレンジとは認めない。絶対に。断じて。
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