The Ship

豪華客船内で繰り広げられる騙し合いの心理戦。
まさにライアーゲーム。
このゲームは、マルチプレイ前提のゲームで、人間同士の腹の探り合いを楽しめる珍品だ。

プレイヤーは密閉空間である豪華客船の乗客となる。
同じ船にいる乗客を1人、殺害するように指示を受けるのだが、
その相手については、名前と大体の位置しか教えられない。
すべての乗客が、殺害相手を定められており、誰かの殺害目標となっている。
つまり、プレイヤー自身も、誰かの標的となっているわけだ。
初対面の乗客達を相手に、誰が自らの標的で、誰が自らを狙う相手なのか探り、
誰にも見られないよう、暗殺を成功させなければならない。

またプレイヤーには、時間や行動によって生理的欲求が沸くように設定されており、
食事や睡眠、トイレに行くことなどが要求される。
このシステムによって、一カ所に留まって安全に過ごすという行動は不可能になっている。
暗殺を成功させれば、報酬が手に入る。
この報酬は、レアな武器を使えば使うほど、高く入る仕組みだ。
誤殺してしまうとペナルティが入るため、それを誘導するのも戦略の一つとなっている。

ゲームが始まると、各プレイヤーにはランダムで名前や外見が与えられる。
この時点では何も所持しておらず、武器などは自ら動き回って探さねばならない。

時折、標的の位置が示されるが、少し古い情報が与えられるので、
そこへ向かっても、さっきまではいたが、既にいないという状況が多い。
また、乗客は何名もいるので、名前を知るために、会話などをして探り合わなければならない。

だが、肝心の標的を見つけたとしても、あからさまに後をつけたりすると、
バレて返り討ちに遭ってしまう。
何食わぬ顔をしながらも、さりげなく忍び寄り、暗殺を成功させる面白味がある。

あまりに多く武器を所持することにも、デメリットが存在する。
というのも、警備に怪しまれて捕まった際、武器を持ちすぎていると刑罰が重くなるのだ。
この警備も、実は買収してしまうことだって可能で、近くにいれば安全というわけでもない。

マップや対戦モードは数種類存在し、乗客の数も変更可能だ。
人間相手の他に、AI相手に遊ぶこともできるが、やはり人間が何名かいないと面白くない。
AIは意外と脈絡のない行動をしたりして、時に人間臭い行動をしてみせるので、
人間プレイヤーの隠れ蓑には良いが、全員がAIでは、やはり探り合いに緊張感が足りない。
まあ、それでもそこそこ楽しめてしまうから不思議ですが笑

あまり乗客の数を増やしすぎても、アサシンクリード状態になる。
10~20くらいが丁度良いか?

それは疑心暗鬼の世界。

マップは一応、数種類存在。
多くはないが、毎回、異なった展開になるため、飽きにくい。
ちなみに、画像では全部、英語となってますが、
普通に日本語でも遊べますので、その辺は御安心ください。
知名度はやや低いが、なかなかに面白い珍品ゲームです。
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